History

南大沢開発の歴史

この南大沢地域は、稲城・多摩・八王子・町田の4市にまたがる多摩丘陵に開発された日本最大規模のニュータウン「多摩ニュータウン」の西部に位置しています。

多摩ニュータウンは、高度経済成長期の東京への急速な人口流入に伴う住宅不足に対応するため、東京都、日本住宅公団(現在の都市再生機構)、東京都住宅供給公社の3者が中心となって都市基盤施設の整備や住宅建設などを計画的に行い、まちづくりが進められました。

多摩ニュータウン区域図

(資料)「多摩ニュータウン地域再生ガイドライン」(東京都)

多摩ニュータウンの整備手法と実施主体

(資料)「多摩ニュータウン地域再生ガイドライン」(東京都)

この地域は、強固な地盤の上に計画的な開発が行われたため、東京都の調査では、地震時の建物倒壊や火災時の延焼の危険性が極めて低く、全域において総合危険度が最も低い「ランク1」となっています。

地震に関する地域危険度測定調査の結果

(資料)「地震に関する地域危険度測定調査(第7回)」(東京都)

南大沢地区は、多摩ニュータウン開発の後期に東京都により開発され、多摩ニュータウン西部の中心となる「西部地区センター」として位置づけられ、1983(昭和58)年に“まちびらき”が行われました。

当社が設立された1988(昭和63)年には京王相模原線が南大沢まで延伸され、1991(平成3)年には東京都立大学が移転、翌1992(平成4)年には、複合ビル「パオレ」や商業ビル「ガレリア・ユギ」が竣工するなど、駅周辺の開発が進められました。

パオレ

パオレ

ガレリア・ユギ

ガレリア・ユギ

現在の南大沢

現在、南大沢駅前は、「三井アウトレットパーク多摩南大沢」をはじめ、「TOHOシネマズ」、地域住民の方の生活インフラとなっている「イトーヨーカドー」、肉料理のテーマパーク「東京ミートレア」など人気の商業施設が立地するとともに、図書館やコンサートホールなどの公共施設が集積しており、駅周辺に賑わいが創出されています。また、南大沢駅は東京都立大学の最寄り駅でもあり、多くの学生が行き来する緑豊かな学園都市が形成されています。

こうした駅周辺の賑わいに加え、近年は周辺で企業立地が進んだことなどから、南大沢駅の利用者も年々増加しています。2023(令和5)年度の1日当たりの乗降客数は53,000人を超え、京王相模原線沿線では、橋本駅、京王多摩センター駅に次ぐ利用者数となっています。

南大沢駅前から三井アウトレットパーク多摩南大沢、東京都立大学を望む

フォレストモール南大沢から南大沢駅前ロータリーを望む

南大沢のこれから

駅周辺活性化のためのイベントも盛んに行われており、駅周辺の事業者などで構成する地域振興団体「『元気な街』南大沢協力の会」を中心として、毎年「子供屋台選手権」や「南大沢マルシェ」、「クリスマスイルミネーション」をはじめ、多数のイベントか行われています。

当社でも、南大沢を訪れる方々を対象として、駅周辺の回遊性を高めるために、「『元気な街』南大沢協力の会」と協力し、駅周辺の飲食店情報を取りまとめた「南大沢グルメマップ」や駅周辺のイベント等の情報をまとめた「南大沢かわら版」を作成・配布しています。

南大沢駅から2駅隣の橋本駅にリニア中央新幹線が開通する予定があり、沿線開発が進むことにより、今後この地域も飛躍的に成長を遂げる可能性を秘めています。

さくらフェスタ

「さくらフェスタ」

南大沢グルメマップ

「南大沢グルメマップ」

リニア中央新幹線(イメージ)

リニア中央新幹線(イメージ)